仙台市太白区の茂庭というところに鍾景閣(しょうけいかく)という建物がある。明治期の伊達伯爵家の住居を移築したもので、現在は食事等で利用・見学できるようになっている。
こちらの写真は建物の入り口付近。前庭というわけではなく(立派な中庭がある)、何となく草地になっているところとでも言えばよいのだろうか。あたりは木々に囲まれていて気持ちのいい場所である。
震災から半年が過ぎて「ちょっとこんなところで食事でも」というような気分になってきたころで出かけたのだったと思う。
スーパーには長蛇の列、ガソリンが手に入らない、ガスが止まって風呂にもはいれない。などという準被災地での出来事も過去のものとなりつつあった。テレビなどでは「震災を風化させるな」という言葉が、ちらほらとあらわれはじめていた。
2016.4.28